ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンの葉面散布は細胞膜の透過性を変化させ、細胞壁に過剰なカドミウムを固定化して、アマランサスのファイトレメディエーション効率を調節する

Foliar application of flavonoids (rutin) regulates phytoremediation efficiency of Amaranthus hypochondriacus L. by altering the permeability of cell membranes and immobilizing excess Cd in the cell wall

要旨:
アマランサス(ヒユ科植物の総称)にルチンを葉面散布すると、土壌のカドミウムが吸収され、細胞壁に固定化される。アマランサス中のカドミウムの蓄積を、ルチンが促進した。ルチンの働きは、グルタチオンのオリゴマー化を活性化して、重金属の解毒を担うファイトケラチンの産出の推進である。その結果、カドミウムが蓄積され、ファイトレメディエーション(植物による環境修復)にルチンが貢献した。