ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

食物摂取頻度質問票の解析より、ケルセチン摂取量の低下と高血圧の発症とは関連がない

Low dietary quercetin intake by food frequency questionnaire analysis is not associated with hypertension occurrence

要旨:
中国人を対象とする、ケルセチンの摂取と高血圧の発症との関連を検証した、疫学研究。高血圧・循環器病・癌に罹患していない15,662名に年1回、食物摂取頻度質問票を送付した。3年間の回答継続率は85.2%であり、期間中に2463名が高血圧を発症した。発症者の平均ケルセチン摂取量は、24.7 ± 13.8 mg/dayであった。全被験者のケルセチン摂取量を、小さい順に並び替えて4等分した。各階層における、高血圧のハザード比(95%信頼区間)は以下の通り: 1.00 (参照); 1.04 (0.92, 1.17); 0.99 (0.87, 1.12); 1.06 (0.92, 1.21)。結果は、ケルセチン摂取量と高血圧の発症率との間に関連がないことを示している。