食品およびラットから得た、ジオン構造を有するルチン-メチルグリオキサール付加物の構造決定および細胞毒性
Identification and cytotoxic evaluation of the novel rutin–methylglyoxal adducts with dione structures in vivo and in foods
- 出典:
- Food Chemistry
- 2022
- 377
- 132008
- DOI:
- 10.1016/j.foodchem.2021.132008
- 要旨:
- メチルグリオキサールはルチンと反応して、ルチン-メチルグリオキサール付加物を生成する。様々な食品にルチンを添加して、付加物を単離した。また、ルチンを投与したラットの血中からも付加物を得た。これらの付加物は、1) 6-(1,2-propanedione)-8-(1-acetol)-rutin, 2) 6-(1-acetol)-8-(1,2-propanedione)-rutin, 3) 6-(1,2-propanedione)-8-(1,2-propanedione)-rutinと構造決定した。これらの細胞毒性は、メチルグリオキサールと比べて、低い値を示した。従ってルチンは、メチルグリオキサールを捕捉して終末糖化産物の生成を防止した上、その毒性を軽減した。