ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヨーロッパブドウの葉から得たケルセチン-3-O-グルクロン酸ブチルとクラリスロマイシンとの組合せは、強力な抗ピロリ菌活性を示す

Quercetin -3-O-β-D-glucouronide butyl ester from Vitis vinifera leaves of potent anti-helicobacter pylori activity and impact of its combination with clarithromycin

要旨:
ヨーロッパブドウの葉をエタノール水で抽出して、ケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体と、そのブチルエステルを得た。6種のクラリスロマイシン耐性ピロリ菌を用いて、薬効を評価した。ブチルエステルとクラリスロマイシンの組合せのみが、相乗効果を示した。分子ドッキングで算出した、ピロリ菌HyPBとの結合エネルギーは、グルクロン酸抱合体が-7.26 kcal/mol、ブチルエステルが-6.89 kcal/molであった。