ケルセチンのヒトのバイオアベイラビリティにおける個体間変動
Bioavailability of Quercetin in Humans with a Focus on Interindividual Variation
- 著作名:
- A. Filipa Almeida
- Grethe Iren A. Borge
- Mariusz Piskula
- Adriana Tudose
- Liliana Tudoreanu
- Kateřina Valentová
- Gary Williamson
- Cláudia N. Santos
- 出典:
- Comprehensive Reviews in Food Science and Food Safety
- 2018
- 17
- 714-731
- DOI:
- 10.1111/1541-4337.12342
- 要旨:
- ケルセチンのヒト体内動態に関する総説。まず、ケルセチンの代謝を2枚のパネルに図示する。片方は、フラボノイド骨格を有したまま、グルクロン酸・メチルエーテル・硫酸エステルが結合する経路について、関与する酵素と代謝物の構造を示した。もう片方は、主に腸内細菌によるフラボノイド骨格が開裂する経路を図示した。本論では、ヒトでの体内動態を報告した論文を一覧表にして、研究デザインとサンプル処理法をまとめている。また、最大血中濃度(Cmax)と血中濃度時間曲線下面積(AUC)に関して、変動係数(CV)の数値の大小で論文を分類して、個体間変動を論じている。最後に、主な代謝物ごとに論文を参照できる表が掲載しており、ハンドブックとしても利用できる。