ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

糖尿病とその合併症に対するイソラムネチンの効果: in vitroおよびin vivo研究のレビューと関与する分子経路のトランスクリプトーム解析

Effects of Isorhamnetin on Diabetes and Its Associated Complications: A Review of In Vitro and In Vivo Studies and a Post Hoc Transcriptome Analysis of Involved Molecular Pathways

要旨:
タイトルには糖尿病とその合併症とあるが、イソラムネチンに関する総合的な総説と見なせる。イントロではイソラムネチンの生理活性全般を鳥瞰するが、化学構造や生合成経路にまで言及している。本論では、イソラムネチンの糖尿病と合併症に対する効果として、1) メタボリックシンドロームとの関連、2) グルコース輸送体への作用、3) ペルオキシソーム増殖剤活性化受容体(PPAR)への作用、4) 主な肝疾患(NAFLD・肝線維化症・肝細胞癌)との関連、5) 膵β細胞不全との関連、6) NF-κBへの作用に章分けして論じている。最後に、イソラムネチンの関与による遺伝子の動き(トランスクリプトーム解析)と、腸管吸収を論じている。