ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンのナノ乳濁液の調整と評価: バイオアベイラビリティと糖尿病の治療効果を改善する送達システム

Fabrication and Evaluation of Quercetin Nanoemulsion: A Delivery System with Improved Bioavailability and Therapeutic Efficacy in Diabetes Mellitus

要旨:
オイルにオレイン酸エチル、界面活性剤にポリソルベート20、共活性剤にLabrasolを用い、超音波照射して、ケルセチンの新規ナノ乳濁液を調製した。液滴サイズ125.51 nm、分散指数0.215、封入率87.04%を確認した。本製剤はケルセチン単体と比べて、最大血中濃度(Cmax)が3.6倍、血中濃度時間曲線下面積(AUC)は5.3倍にそれぞれ向上した。ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病のモデルラットに本製剤を投与すると、血糖値と経口グルコース負荷試験において、ポジコンで用いたメトホルミンと同等の改善効果を示した。