ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

高血圧症で過体重~肥満の被験者の食後血圧と内皮機能に、ケルセチンは影響しない: 無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験

Acute intake of quercetin from onion skin extract does not influence postprandial blood pressure and endothelial function in overweight-to-obese adults with hypertension: a randomized, double-blind, placebo-controlled, crossover trial

要旨:
高血圧で過体重~肥満の被験者22名を対象とする、臨床研究。介入群は、総エネルギー4754 kJ、脂質61.6 g(内、飽和脂肪酸が53%)、炭水化物113.3 gで、ケルセチン54 mgを含む試験食を摂取した。対照群は、ケルセチンの代わりにプラセボが54 mgで、それ以外は同一の試験食を摂取した。食事の直前と、食後2時間および4時間に、血圧・反応性充血指数・C反応性蛋白質・可溶性内皮由来接着分子・脂質および糖代謝のパラメーター・抗酸化状態のマーカーを検査した。いずれの項目も群間有意差を認めず、ケルセチンの効果を検証できなかった。