ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

抗酸化剤としてのルチンのバイオアベイラビリティと効率: ヒトのサプリメント研究

Bioavailability and efficiency of rutin as an antioxidant: a human supplementation study

著作名:
S. P. Boyle
V. L. Dobson
S. J. Duthie
D. C. Hinselwood
J. A. M. Kyle
A. R. Collins
出典:
European Journal of Clinical Nutrition
2000
54
774–782
DOI:
10.1038/sj.ejcn.1601090
キーワード:
ルチン
体内動態
臨床研究
ケルセチン
抗酸化作用
要旨:
18~48歳の健常者にて、ルチンの体内動態を検証した臨床研究。ルチン500 mgを摂取して、単回投与としての血中ケルセチン濃度をモニタしている。ゆえに、ルチンはケルセチンの形で体内に吸収されること示している。6週間の摂取試験(500 mg/day)にて、血中フラボノイド濃度がベースラインより有意に(P<0.05)増加した。3種の抗酸化物質(レチノール・α-トコフェロール・β-クリプトキサンチン)の血中濃度がベースラインより有意に増加したが、プラセボ群でも同様の変化を示しており、群間差はなかった。また、尿中マロンジアルデヒドと8-イソ-プロスタグランジンF2αとの間に相関関係があることを明らかにしたが、両者ともルチンの介入による変化は見られなかった。