ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを多く含むタマネギの高齢者の認知機能への効果: 無作為化二重盲検プラセボ対照試験

A randomized, double-blind, placebo-controlled study evaluating the effects of quercetin-rich onion on cognitive function in elderly subjects

要旨:
65~84歳の日本人健常者(一部、軽度認知障害を含む)50名を対象とする、臨床研究。25名ずつランダムに2群に分け、片方はケルセチンを多く含むタマネギを摂取(ケルセチン換算で60 mg/day)し、もう片方はケルセチンを含まないタマネギを服用してプラセボ群とした。24週間の服用期間後、ミニメンタルステート法(MMSE)による認知機能検査を行ったが、群間で顕著な差を認めなかった。しかし、72歳以下のサブグループ解析を行った所、ケルセチン群はプラセボ群に比べて顕著な(P=0.019)改善効果を示した。