ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

食品グレードのレシチンを基盤とする新しい薬物送達システム、ケルセチンフィトソーム®によるケルセチンの経口吸収の改善

Improved Oral Absorption of Quercetin from Quercetin Phytosome®, a New Delivery System Based on Food Grade Lecithin

著作名:
Antonella Riva
Massimo Ronchi
Giovanna Petrangolini
Stefania Bosisio
Pietro Allegrini
出典:
European Journal of Drug Metabolism and Pharmacokinetics
2019
44
169–177
DOI:
10.1007/s13318-018-0517-3
キーワード:
臨床研究
ケルセチン
レシチン
リン脂質
経口吸収
血中濃度
安全性
要旨:
新規ケルセチン製剤として、ケルセチンーレシチン(リン脂質の一種)錯体ケルセチンフィトソーム®を開発した。その一環として、18~50歳の健常者12名を対象とする臨床研究にて、ケルセチンの経口吸収を評価した。摂取直後から24時間で合計12回の採血を行い、血液サンプルをLC-MS-MS分析した。その結果、ケルセチンフィトソーム®は優れた吸収性を示し、ケルセチンの単独投与と比べて、最大で20倍の血中濃度を記録した。また、顕著な副作用を認めず、安全性も検証した。