ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ヒトにおける、タマネギ皮抽出物の経口投与後のより高い血中ケルセチン濃度: 純粋なケルセチン二水和物との比較

Higher plasma quercetin levels following oral administration of an onion skin extract compared with pure quercetin dihydrate in humans

要旨:
21~33歳の健常者を対象とする、タマネギ皮抽出物とケルセチン二水和物との経口吸収を比較した、臨床研究。無作為化、単盲検、クロスオーバーで実施した。ケルセチン163 mgを含むタマネギ皮抽出物もしくはケルセチン二水和物(アグリコン換算で134 mg)を単回摂取し、24時間の血中濃度をモニタした。タマネギ皮抽出物群は、ケルセチンと比べて、4.8倍高い血中濃度時間曲線下面積(AUC)と5.4倍高い最大血中濃度(Cmax)を示した。しかし、最大血中濃度到達時間(Tmax)は、両群間で差がなかった。また、ケルセチンの体内動態は、性別間で差がなかった。