ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ニコチンがラットに誘発した精巣損傷の、没食子酸エピガロカテキンとルチンの投与または低線量放射線との併用による治療効果

The Therapeutic Effects of Epigallocatechin-3-gallate and Rutin, either Alone or in Combination with Low-dose radiation, against Testicular Injury Evoked by Nicotine in Rats

著作名:
Aliaa H. Ashoub
Doaa H. Abdel-Naby
Marwa M. Safar
Mona A. El-Ghazaly
Sanaa A. Kenawy
出典:
Egyptian Journal of Radiation Sciences and Applications
2021
34
51-67
DOI:
10.21608/EJRSA.2022.113062.1126
キーワード:
ラット
ニコチン
没食子酸エピガロカテキン
ルチン
精巣保護
放射線
動物実験
要旨:
ラットにニコチンを投与して、精巣損傷を惹起した。没食子酸エピガロカテキン(EGCG)とルチンの組合せを投与するか、低線量放射線(0.25 Gy)の照射を追加する処置を14日間継続した後、解剖して精巣組織を調べた。ニコチンは、精巣中のチオバルビツール酸反応性物質と血中の乳酸脱水素酵素とを著しく上昇し、3β-および17β-ヒドロキシステロイド脱水素酵素の活性を低下し、卵胞刺激ホルモン・黄体形成ホルモン・テストステロンが減少するホルモン異常を引き起こした。組合せの投与は、ニコチンによる精巣毒性を軽減したが、放射線照射の併用も効果的だった。