ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

JNKの活性化によるERK/GSK-3α/βシグナル伝達経路を介して、ケルセチンは舌扁平上皮癌細胞にミトコンドリア依存性アポトーシスを誘導する

Quercetin induces tongue squamous cell carcinoma cell apoptosis via the JNK activation‑regulated ERK/GSK‑3α/β‑mediated mitochondria‑dependent apoptotic signaling pathway

要旨:
舌扁平上皮癌細胞から得た細胞株SASを用いる、ケルセチンの薬効評価。ケルセチンはSASに形態学な変化をもたらし、生存率を低下した。ケルセチンはカスパーゼ-3の活性を増強し、Bcl-2の発現を減少して、ミトコンドリア依存性アポトーシスシグナルを誘導した。ケルセチンはまた、SAS中のリン酸化されたERK・JNK1/2・GSK3‑α/βの発現を有意に増加させた。ケルセチンの抗癌作用は、ERK1/2およびGSK3‑α /βの二重阻害剤であるPD98059によって打消され、ERK/GSK-3α/βシグナル伝達経路を介するアポトーシスを示唆した。