ケルセチンおよびクルクミンを担持したキトサン/PEGブレンドPLGAナノ粒子の、抗肥満に関する有望な前臨床の証拠
Pre-Clinical Evidence for the Anti-Obesity Potential of Quercetin and Curcumin Loaded Chitosan/PEG Blended PLGA Nanoparticles
- 出典:
- Biomedical and Pharmacology Journal
- 2021
- 14
- 1731-1759
- DOI:
- 10.13005/bpj/2274
- 要旨:
- キトサンとPEGでコーティングしたPLGAナノ粒子に、ケルセチンとクルクミンを担持して、新規製剤を設計した。ケルセチンからは粒径が307.9 nmで、負のゼータ電位(-8.5 mV)を持つナノ粒子を得た。一方、クルクミンは粒径322.5 nmと正のゼータ電位(+0.916 mV)を与えた。これらのナノ粒子製剤・フリーのケルセチンおよびクルクミン・既存肥満薬オルリスタット(ポジコン)を、肥満モデルラットに投与して薬効を比較した。いずれの投与も、体重・コレステロール・中性脂肪・LDL・グルコース・マロンジアルデヒド・TLR4・NF-κBの減少に効果を認めた。しかし、内臓脂肪組織を大幅に減少させたのは、オルリスタットとクルクミンのナノ粒子製剤であった。