ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

胃癌においてイソラムネチンはPPARγを活性化して、増殖と浸潤を阻害しアポトーシスを誘導する

Isorhamnetin Inhibits Proliferation and Invasion and Induces Apoptosis through the Modulation of Peroxisome Proliferator-activated Receptor γ Activation Pathway in Gastric Cancer

要旨:
胃癌細胞を移植したマウスモデルにて、イソラムネチンは顕著な抗腫瘍効果を示し、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARγ)のシグナル伝達を活性化した。胃癌細胞株にイソラムネチンを作用させた際に見られた、癌細胞の増殖と浸潤の阻害効果は、PPARγ阻害剤の存在で打消された。分子ドッキングでは、PPARγのリガンド結合ポケットとイソラムネチンとの相互作用の詳細を明らかにした。すなわち、極性基同志の相互作用は7か所存在し、非極性基は6か所で相互作用する。