ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

アビクラリンは、アミロイドβで誘発したアルツハイマー病のモデルラットの記憶障害を軽減する

Avicularin Attenuates Memory Impairment in Rats with Amyloid Beta-Induced Alzheimer’s Disease

要旨:
アミロイドβを脳室内注射して惹起したアルツハイマー病のモデルラットを用いる、アビクラリン(ケルセチン-3-O-アラビノシド)の薬効評価。アビクラリンは、オープンフィールド試験・高架式十字迷路試験・受動回避試験・モリスの水迷路の各スコアを投与量依存的に改善した。特に100 mg/kgの投与量では、ポジコンに用いたドネペジルと同等の効果を示した。アビクラリンはまた、海馬および皮質におけるアセチルコリンエステラーゼ活性・TNF-α・IL-6・IL-1β・マロンジアルデヒドを低減し、カタラーゼ・SOD・GSH・脳由来神経栄養因子は増大した。