アビクラリンは、アミロイドβで誘発したアルツハイマー病のモデルラットの記憶障害を軽減する
Avicularin Attenuates Memory Impairment in Rats with Amyloid Beta-Induced Alzheimer’s Disease
- 出典:
- Neurotoxicity Research
- 2022
- 40
- 140–153
- DOI:
- 10.1007/s12640-021-00467-2
- 要旨:
- アミロイドβを脳室内注射して惹起したアルツハイマー病のモデルラットを用いる、アビクラリン(ケルセチン-3-O-アラビノシド)の薬効評価。アビクラリンは、オープンフィールド試験・高架式十字迷路試験・受動回避試験・モリスの水迷路の各スコアを投与量依存的に改善した。特に100 mg/kgの投与量では、ポジコンに用いたドネペジルと同等の効果を示した。アビクラリンはまた、海馬および皮質におけるアセチルコリンエステラーゼ活性・TNF-α・IL-6・IL-1β・マロンジアルデヒドを低減し、カタラーゼ・SOD・GSH・脳由来神経栄養因子は増大した。