産卵時に鉛が誘発したウズラの酸化ストレス・生化学的変化・アポトーシスに対する、ケルセチンの有望な改善効果
Potential ameliorative effect of dietary quercetin against lead-induced oxidative stress, biochemical changes, and apoptosis in laying Japanese quails
- 出典:
- Ecotoxicology and Environmental Safety
- 2022
- 231
- 113200
- DOI:
- 10.1016/j.ecoenv.2022.113200
- 要旨:
- ウズラを4群に分け、1) 通常の餌、2) 四酸化鉛を混ぜた餌、3) ケルセチンを混ぜた餌、4) ケルセチンと四酸化鉛を混ぜた餌をそれぞれ与え、影響を調べた。3)と4)を比較すると、ケルセチンは、鉛による総蛋白質・グルコース・アルブミン・血清尿素窒素の変化を部分的に改善し、血中のクレアチニンは大幅に低下し、ALPの活性も顕著に改善した。鉛が悪化させ、かつケルセチンが著しく回復した項目として、マロンジアルデヒド(心・腎・肝中)・抗酸化物質(カタラーゼ・GSH・GPx)・アポトーシス誘導物質(カスパーゼ3および9)が挙げられる。