ルチンとアルコール脱水素酵素の結合特性への洞察: 生化学的実験・分光学的手法・分子ドッキング
Insight into the binding characteristics of rutin and alcohol dehydrogenase: Based on the biochemical method, spectroscopic experimental and molecular model
- 出典:
- Journal of Photochemistry and Photobiology B: Biology
- 2022
- 228
- 112394
- DOI:
- 10.1016/j.jphotobiol.2022.112394
- 要旨:
- エタノールのアセトアルデヒドへの酸化を触媒する酵素、アルコール脱水素酵素(ADH)の活性は、ルチンが濃度依存的に向上した。ルチンはADHと複合体を形成して、活性の増強に寄与した。複合体は元のADHに比べて、α-ヘリックスが占める割合が低下し、β-シートは逆に増えた。∆Hと∆Sの値は、水素結合とファンデルワールス力が複合体の安定化を示唆し、分子ドッキングもこれを支持した。