ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンは煙草の煙によるマウスの肺機能を改善し、肺気腫を予防する

Quercetin Improves Pulmonary Function and Prevents Emphysema Caused by Exposure to Cigarette Smoke in Male Mice

要旨:
COPDの予防効果の検証を目的として、煙草の煙に暴露したマウスへのケルセチン投与の影響を比較した。1日に12本の紙巻煙草に相当する煙に晒すことを、60日間継続した。ケルセチンを投与していないマウスは、肺組織の病変に加えて、呼吸数・血液パラメーター・気道への細胞流入・酸化的損傷・炎症誘導物質が著しく悪化した。予めケルセチンを投与したマウスは、細胞流入・酸化的損傷・サイトカインが減少し、肺気腫が改善された。以上の結果は、ケルセチンのCOPD予防薬としての可能性を示唆する。