ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンを多く含むタマネギ粉末を12週間毎日摂取した際の内臓脂肪への影響: 無作為化二重盲検プラセボ対照並行群間試験

Effect of Daily Ingestion of Quercetin-Rich Onion Powder for 12 Weeks on Visceral Fat: A Randomised, Double-Blind, Placebo-Controlled, Parallel-Group Study

要旨:
BMIが23~30の健常者70名を対象とする、ケルセチンを多く含むタマネギ粉末の摂取効果を検証した臨床研究。ランダムに2群に分け、介入群は1日9gのタマネギ粉末を12週間服用し、非介入群はプラセボを摂取した。4週間ごとに問診を行い、同時に腹部の脂肪と血液検査も行った。内臓脂肪の減少に両群間に有意差はなかった。しかしながら、低HDL者に限定すれば、タマネギ粉末群はプラセボ群と比較して有意に内臓脂肪とALT値が減少した。よって、ケルセチンの摂取は、肥満の防止と肝機能の改善に有益である。