ケルセチンを含むタマネギ抽出物の毎日の摂取は、健常者の食後の内皮機能を改善する
Chronic Intake of Onion Extract Containing Quercetin Improved Postprandial Endothelial Dysfunction in Healthy Men
- 出典:
- Journal of the American College of Nutrition
- 2013
- 32
- 160-164
- DOI:
- 10.1080/07315724.2013.797858
- 要旨:
- 27~62歳の健常者22名を対象とする、ケルセチンの摂取が食後の内皮機能に与える影響を検証した、観察研究。1日1回、51 mg(アグリコン換算)のケルセチンを含む4.3 gのタマネギ抽出物を、30日間摂取した。内皮機能の評価は血流依存性血管拡張反応(FMD)を指標とし、タマネギ抽出物の摂取期間の前後を比較した。空腹時のFMDは、摂取期間の前後で改善傾向にはあったが、有意差には至らなかった(P=0.069)。一方、食後のFMDは、5.1±2.2%から6.7±2.6%へ大幅に(P=0.00015)改善され、タマネギ抽出物の効果を示した。