ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

肺動脈性肺高血圧症のモデルラットにて、ペリリルアルコールとケルセチンはノンコーディングRNAのMIAT・H19・miR-29a・miR-33aの発現を調節する

Perillyl alcohol and quercetin modulate the expression of non-coding RNAs MIAT, H19, miR-29a, and miR-33a in pulmonary artery hypertension in rats

要旨:
モノクロタリンで惹起した肺動脈性肺高血圧症のモデルラットを用いる、ケルセチンとペリリルアルコールの薬効評価。モノクロタリンを投与したラットは右室の収縮期圧が上昇し、右室が肥大し、細動脈の壁が厚くなった。その後、ケルセチンもしくはペリリルアルコールを投与すると、両者ともこれらを正常化した。また、モノクロタリンにより、心筋線維化スコアは0(なし)から3(中程度)に変化したが、両者とも1(軽度)に下げた。ノンコーディングRNAの挙動は、以下の通り。1) 肺動脈性肺高血圧症で発現が増えるが、ケルセチンとペリリルアルコールが下方調節: MIATとH19。2) 逆バージョン、肺動脈性肺高血圧症で発現が減るが、ケルセチンとペリリルアルコールが上方調節: miR-29aとmiR-33a。