ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

パルミチン酸が肝細胞に誘発した脂肪症・酸化ストレス・小胞体ストレスに対する、食物性ポリフェノールによる保護

Protection by different classes of dietary polyphenols against palmitic acid-induced steatosis, nitro-oxidative stress and endoplasmic reticulum stress in HepG2 hepatocytes

著作名:
Hossein Rafiei
Kosar Omidian
Brian Bandy
出典:
Journal of Functional Foods
2018
44
173-182
DOI:
10.1016/j.jff.2018.02.033
キーワード:
HepG2
パルミチン酸
脂肪肝
NO合成酵素
活性酸素種
小胞体ストレス
ポリフェノール
ケルセチン
要旨:
ヒト由来肝癌細胞HepG2をパルミチン酸で刺激して、脂肪肝のモデルとした。パルミチン酸は、NO合成酵素のmRNAの発現を245%増大し、細胞内に活性酸素種を産出し、小胞体ストレスとミトコンドリアの減損をもたらした。食物性ポリフェノール(レスベラトロール・ケルセチン・カテキン・シアニジン・クロマニン)は、いずれも10 µMの濃度でパルミチン酸の作用を打消した。小胞体ストレスの緩和作用は、ケルセチンが最も強かった。