ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

小胞体ストレスが仲介する酸化ストレスを阻害して、ケルセチンは糖尿病ラットの内皮機能を改善する

Quercetin improves endothelial function in diabetic rats through inhibition of endoplasmic reticulum stress-mediated oxidative stress

要旨:
ストレプトゾトシンで惹起した糖尿病モデルラットにケルセチンを投与すると、血糖値が低下し、インスリンの分泌と膵島の収縮を改善した。ケルセチンはまた、膵臓の小胞体ストレスに起因する内皮機能不全も軽減し、その結果、血管内皮増殖因子(VEGF)とその受容体の発現を徐々に増加させた。これらの結果は、糖尿病における小胞体ストレスに対する、ケルセチンの血管保護効果と見なせる。