ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンはNADPHオキシダーゼによる活性酸素種の産出を抑制して、DDTが誘発した毒性からヒト肝細胞を保護する

Quercetin protects human liver cells from o,p’-DDT-induced toxicity by suppressing Nrf2 and NADPH oxidase-regulated ROS production

著作名:
Xiangyuan Liu
Li Song
出典:
Food and Chemical Toxicology
2022
162
112849
DOI:
10.1016/j.fct.2022.112849
キーワード:
DDT
o,p’-DDT
肝細胞
HL-7702
NADPHオキシダーゼ
活性酸素種
アポトーシス
ケルセチン
要旨:
有機塩素系殺虫剤DDTの副生物であるo,p’-DDTをヒト肝細胞HL-7702に晒すと、生存率が著しく減少した。o,p’-DDTにより、Bcl-2とNrf2の発現が減少し、Bax・カスパーゼ・チトクロームC・NADPHオキシダーゼの発現は増大し、活性酸素種の過剰発生を引き起こした。ケルセチンの添加は、o,p’-DDTにに起因する細胞毒性・遺伝子毒性・アポトーシス・活性酸素種の諸作用を拮抗した。