ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

Rab7サイクルの回復によるリポファジーの改善: エタノールが誘発した脂肪肝へのケルセチンの保護効果

Improving Lipophagy by Restoring Rab7 Cycle: Protective Effects of Quercetin on Ethanol-Induced Liver Steatosis

要旨:
エタノールで惹起したマウスのアルコール性脂肪肝は、ケルセチンの投与で正常化した。ケルセチンは肝臓の病変部位と炎症を軽減し、血中および肝組織中の中性脂肪を低減した。また脂肪肝状態では、リポファジーを担うRab7とGTPの結合体が極端に低下したが、ケルセチンが元に戻した。TBC1D5(Rab7を循環させる蛋白質)も、脂肪肝で低下したが、ケルセチンの投与で回復した。