ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンと没食子酸エピガロカテキンとの組合せはmiR-27a-3pとmiR-96–5pも含めIRS-1/Akt/FOXO1経路を介して、インスリン抵抗性を軽減する

Enhanced alleviation of insulin resistance via the IRS-1/Akt/FOXO1 pathway by combining quercetin and EGCG and involving miR-27a-3p and miR-96–5p

著作名:
Hui Liu
Hui Guan
Xintong Tan
Yang Jiang
Feng Li
Dongxiao Sun-Waterhouse
Dapeng Li
出典:
Free Radical Biology and Medicine
2022
181
105-117
DOI:
10.1016/j.freeradbiomed.2022.02.002
キーワード:
マウス
肥満
ケルセチン
EGCG
相乗効果
血糖値
IRS-1/Akt/FOXO1
糖新生
MiR-27a-3p
MiR-96–5p
動物実験
要旨:
高脂肪高フルクトース食を与えた肥満マウスに、ケルセチン、没食子酸エピガロカテキン(EGCG)、あるいは両者の組合せを投与すると、体重と空腹時血糖値を低減し、血中の生化学パラメータを改善した。組合せは、単独投与時と比べて顕著に、IRS-1/Akt/FOXO1を介してPEPCKとG-6パーゼを下方調節して、糖新生を阻害した。MiR-27a-3pとmiR-96–5pはFOXO1の発現を調節することが知られているが、これら2つを同時に阻害すると、ケルセチンとEGCGの組合せによる効果が大幅に低下した。従って、組合せの相乗効果にはmiR-27a-3pとmiR-96–5pの両方が関与している。