ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

胃癌細胞の転移関連因子に作用する抗癌剤と組合せたケルセチンの効果

Effects of quercetin combined with anticancer drugs on metastasis-associated factors of gastric cancer cells: in vitro and in vivo studies

著作名:
Cing-Syuan Lei
Yu-Chen Hou
Man-Hui Pai
Ming-Tsan Lin
Sung-Ling Yeh
出典:
The Journal of Nutritional Biochemistry
2018
51
105-113
DOI:
10.1016/j.jnutbio.2017.09.011
キーワード:
胃癌
AGS
SN-38
ケルセチン
相乗効果
マウス
上皮間葉転換
血管内皮増殖因子
動物実験
要旨:
ヒト由来胃癌細胞株AGSを用いて、イリノテカンの活性代謝物SN-38とケルセチンとの組合せの薬効を検証した。Vitro: 低用量のSN-38とケルセチンの組合せは、高用量のSN-38単独作用時と同等のAGS生存率とアポトーシスを示した。Vivo: AGSを移植したマウスモデルにて、COX-2と上皮間葉転換関連マーカーの遺伝子発現の阻害状況を調べた。その結果、組合せは、高用量SN-38単独投与字と比べてより効果的であった。同様に、血管内皮増殖因子(VEGF)とその受容体に関しても、組合せの方がより発現を下方調節した。