ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

乳癌細胞株EMT6を担持したマウスモデルにおける、シスプラチンの抗腫瘍活性に対するケルセチンの組合せ効果

Effect of quercetin on the anti-tumor activity of cisplatin in EMT6 breast tumor-bearing mice

著作名:
Hyunju Liu
Jung In Lee
Tae-Gyu Ahn
出典:
Obstetrics & Gynecology Science
2019
62
242-248
DOI:
10.5468/ogs.2019.62.4.242
キーワード:
マウス
乳癌
EMT6
シスプラチン
ケルセチン
活性増強
腎保護
動物実験
要旨:
マウス由来乳癌細胞株EMT6を皮下注射した乳癌のマウスモデルを用いて、シスプラチンとケルセチンとの組合せ効果を検証した。組合せは、シスプラチンの単独投与時と比べて顕著に、腫瘍体積を縮小した。血清尿素窒素・クレアチニン・チオバルビツール酸反応性物質は、組合せの投与の方がシスプラチン単独投与時よりも低く、反対にγ-GTPとALPの活性は高くなった。従って、ケルセチンはシスプラチンの抗癌活性を増強するだけでなく、副作用の腎毒性を軽減する働きも実証された。