ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

多嚢胞性卵巣症候群の過体重または肥満の女性における、代謝およびホルモンパラメーター・レジスチンの血中濃度と遺伝子発現に関する、ケルセチン摂取の効果

The effects of quercetin supplementation on metabolic and hormonal parameters as well as plasma concentration and gene expression of resistin in overweight or obese women with polycystic ovary syndrome

要旨:
多嚢胞性卵巣症候群を併発した肥満女性78名を対象とする、ケルセチンの効果を検証した臨床研究。ランダムに2群に分け、片方はケルセチン1gを毎日服用し、もう片方はプラセボを服用した。12週間の投与期間後、ケルセチン群はプラセボ群と比べ、血中レジスチン値およびレジスチン合成に関わるmRNAの発現が有意に低下した。また、テストステロン・黄体形成ホルモンの濃度も、ケルセチン群が有意に低かった。しかしながら、空腹時血糖値・インスリン抵抗性はケルセチン群の方が低かったが、有意差は見られなかった。