ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ネットワーク薬理学と実験に基づく、ケルセチンによる口腔扁平苔癬の治療効果

Reveals of quercetin’s therapeutic effects on oral lichen planus based on network pharmacology approach and experimental validation

要旨:
ケルセチンの抗炎症作用に着目して、口腔扁平苔癬(OLP)の治療効果の可能性を探った基礎研究。ケルセチンとOLPに関連する蛋白質66種類を、各種データベースから選び出した。蛋白質間相互作用と遺伝子ゲノムのネットワーク解析により、TP53・IL-6・IFN-γを含む12種の標的蛋白質と、蛋白質間のシグナル伝達経路を特定した。Vitro実験にて、ケルセチンは濃度依存的にOLPのT細胞中のIL-6を減少し、IFN-γを増加した。また、OLPのT細胞にケルセチンを高濃度(>40 μM)で作用すると、アポトーシスを誘導した。