II型糖尿病患者の酸化ストレスと血糖コントロールに関する、ルチンとビタミンCとの組合せの影響
Impact of Rutin and Vitamin C combination on oxidative stress and glycemic control in patients with type 2 diabetes
- 出典:
- Clinical Nutrition ESPEN
- 2020
- 35
- 128-135
- DOI:
- 10.1016/j.clnesp.2019.10.015
- 要旨:
- II型糖尿病患者を対象とする、ビタミンCとルチンとの組合せの酸化ストレスと血糖コントロールに対する効果を検証した、臨床研究。患者53名をランダムに3群に分けた。A群20名はビタミンCとルチンを摂取し、別の20名B群はビタミンCのみを摂取し、残る13名のC群は何も摂取しなかった。8週間の服用期間後、各種検査と生活の質(QOL)に関する質問を行い、ベースラインとの差を比較した。空腹時血糖値のベースラインからの減少はA群とB群に、C群との有意差を認めた(P=0.0165, 0.0388)。8週間のB群では、LDLと総コレステロールがベースラインと比較して顕著に改善した(P=0.0239, 0.0166)。身体機能とエネルギーに関するQOLは、A群とC群間に有意差を認め(P=0.0049, 0.0253)、A群の改善を示した。また、身体的健康と感情的問題に関するQOLは、B群とC群間に有意差を認め(P=0.0267, 0.0280)、B群の改善を示した。