ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

キサンチンオキシダーゼを阻害する、韃靼そば由来のポリフェノール: 同定・阻害活性・作用機序

In vitro inhibitory effects of polyphenols from Tartary buckwheat on xanthine oxidase: Identification, inhibitory activity, and action mechanism

要旨:
キサンチンオキシダーゼ(XO)は尿酸の生成に関与する酵素ゆえ、その阻害剤は高尿酸血症の治療薬として期待される。今回、韃靼そばからルチン(544 mg/100 g)とケルセチン(261 mg/100 g)を含む8種類のポリフェノールを単離して、そのXO阻害活性を評価した。その結果、ケルセチン(IC50 = 0.03 mg/mL)の活性が最も強く、次がケンフェロール(同0.11 mg/mL)であった。ケルセチンとケンフェロールを混合すると、XO阻害作用を増強し、XOに対する蛍光消光効果が見られた。よって、両者の複合体形成を示し、分子ドッキングは疎水基同志の相互作用と水素結合を示唆した。