多嚢胞性卵巣症候群のモデルラットにおける、排卵障害の改善と卵巣CNP/NPR2の調節に関するケルセチンの作用メカニズム
Mechanism of quercetin on the improvement of ovulation disorder and regulation of ovarian CNP/NPR2 in PCOS model rats
- 出典:
- Journal of the Formosan Medical Association
- 2022
- 121
- 1081-1092
- DOI:
- 10.1016/j.jfma.2021.08.015
- 要旨:
- デヒドロエピアンドロステロン(男性ホルモン)で惹起した多嚢胞性卵巣症候群のモデルラットを用いる、ケルセチンの薬効評価。ケルセチンを投与すると、卵巣および子宮にて、テストステロン・エストラジオール・黄体形成ホルモン・Bax・IL-1β・IL-6・TNF-αの発現が顕著に低下し、卵胞刺激ホルモンとBcl-2の発現は上昇した。ケルセチンはまた、アンドロゲン受容体の発現の阻害と、C型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)とその受容体(NPR2)に関連する遺伝子を調節した。その結果、卵母細胞の成熟と排卵が回復した。