ビタミンC・必須オイル・ケルセチンを与えたコイ(Cyprinus carpio)の成長・生化学的パラメータ・消化酵素
Growth performance, biochemical parameters, and digestive enzymes in common carp (Cyprinus carpio) fed experimental diets supplemented with vitamin C, thyme essential oil, and quercetin
- 出典:
- Italian Journal of Animal Science
- 2022
- 21
- 291-302
- DOI:
- 10.1080/1828051X.2021.1965923
- 要旨:
- コイを7群に分け、餌の添加物を比較した。T1: 比較対照として添加なし、T2: ビタミンCを500 mg/kg添加、T3: ビタミンCを1000 mg/kg添加、T4: 必須オイルを1%添加、T5: 必須オイルを2%添加、T6: ケルセチンを200 mg/kg添加、T7: ケルセチンを800 mg/kg添加。60日後、T2~T7は対照群と比べて、顕著な体重・体重増加率・成長速度・生存率であった。血中総蛋白質はT5・T6・T7が、他群と比べて顕著に高かった。T2~T7は対照群と比べて、クレアチニン・グルコース・尿素は低く、グロブリンは高かった。T3・T4・T5は対照群と比べて中性脂肪が低く、T4はコレステロールも低かった。対照群より顕著にコルチゾールが低下したのはT6とT7で、乳酸脱水素酵素が低下したのは、T4・T6・T7であった。よって、ビタミンC・必須オイル・ケルセチンはいずれも、コイの成長・生化学的パラメータ・消化酵素に有用である。