ケルセチンはWntシグナル伝達経路を介して、ブロイラーのカルシウムとリンの代謝を調節する
Quercetin Regulates Calcium and Phosphorus Metabolism Through the Wnt Signaling Pathway in Broilers
- 出典:
- Frontiers in Veterinary Science
- 2022
- 8
- 786519
- DOI:
- 10.3389/fvets.2021.786519
- 要旨:
- 生後1日のブロイラーを4群に分け、餌に添加するケルセチンの量(0, 0.02, 0.04, 0.06%)の違いを比較した。42日後、0.06%群は無添加群と比べて顕著に、体重と脛骨の相対重量・リン含有量・骨密度が増加した。また、0.06%群においては、カルシウム結合蛋白質・エストラジオール・オステオカルシン・ALP・カルシトニンの増加も、無添加群と比べて顕著であった。脛骨の灰分の増加は、0.04および0.06%群で有意であった。血中の1,25-ジヒドロキシビタミンD3は、0.04%群で有意に増加した。副甲状腺は、0.02および0.06%群で有意に減少した。遺伝子解析の結果は、ケルセチンによるWntシグナル伝達経路の調節が、カルシウムおよびリン代謝に重要であることを示唆した。