ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンとナリンゲニンは、ジエチルニトロサミンとアセチルアミノフルオレンがWistarラットに誘発した肝発癌を軽減する: 酸化ストレス・炎症・細胞アポトーシスの役割

Quercetin and naringenin abate diethylnitrosamine/acetylaminofluorene-induced hepatocarcinogenesis in Wistar rats: the roles of oxidative stress, inflammation and cell apoptosis

著作名:
Osama M. Ahmed
Adel A. Ahmed
Hanaa I. Fahim
Mohamed Y. Zaky
出典:
Drug and Chemical Toxicology
2022
45
262-273
DOI:
10.1080/01480545.2019.1683187
キーワード:
ラット
ケルセチン
ナリンゲニン
肝保護
抗酸化作用
アポトーシス
動物実験
要旨:
2種類の化学物質、ジエチルニトロサミンとアセチルアミノフルオレンで、ラットに肝毒性および肝発癌を惹起した。その後、ケルセチンとナリンゲニンとの組合せを投与したところ、肝機能の指標(ALT・AST・ALP・γ-GTP・総ビリルビン・アルブミン)と肝癌のバイオマーカー(AFP・CEA・CA19.9)の上昇を抑制した。組合せは肝臓にて、癌性の組織病変と細胞浸潤を著しく阻害した。組合せは肝臓の酸化ストレスも軽減し、一酸化窒素を減少し、SOD・GPx・カタラーゼの活性、GSHの含有量は増大した。さらに組合せは、肝臓におけるIL-4・p53・Bcl-2のmRNAの発現を増大して、アポトーシスを抑制した。