ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ケルセチンの尿中排泄の比較、赤タマネギからケルセチン配糖体の摂取 vs. 栄養補助食品からアグリコンの摂取: 健康な被験者による無作為化・単一盲検・クロスオーバー試験

Comparison of the urinary excretion of quercetin glycosides from red onion and aglycone from dietary supplements in healthy subjects: a randomized, single-blinded, cross-over study

著作名:
Yuanlu Shi
Gary Williamson
出典:
Food & Function
2015
6
1443-1448
DOI:
10.1039/C5FO00155B
キーワード:
臨床研究
無作為化
単盲検
クロスオーバー
ケルセチン
尿排泄
要旨:
ケルセチンの摂取ルートの違いが、尿中に排泄されるケルセチン濃度への影響を比較した、臨床研究。35.3±12.3歳の健常者(BMI: 22.7±4.0)6名をランダムに2群に分け、片方は赤タマネギ100 gから作ったスープ(ケルセチン47 mg相当)を摂取し、もう片方はケルセチンを544 mg含むタブレットサプリを摂取した。3日間のウォッシュアウト期間を設け、摂取内容を入換えてクロスオーバーとした。摂取24時間後に採取した尿を、酵素処理して抱合体をアグリコンに変換して、LC-MSにてケルセチン濃度を測定した。その結果、赤タマネギ摂取群は1.69±0.79 µmol、サプリ摂取群は1.17±0.44 µmolであり、大きな違いは認めなかった。結論として、サプリで摂取したケルセチンアグリコン166 mgは、タマネギ中のケルセチン配糖体をアグリコン換算した10 mgと同じ分排泄された。