ケルセチンの単回投与および短期反復投与がタリノロールの薬物動態へ及ぼす影響: トランスポーターを介するフラボノイド-薬物相互作用
Effect of single-dose and short-term administration of quercetin on the pharmacokinetics of talinolol in humans – Implications for the evaluation of transporter-mediated flavonoid–drug interactions
- 出典:
- European Journal of Pharmaceutical Sciences
- 2014
- 61
- 54-60
- DOI:
- 10.1016/j.ejps.2014.01.003
- 要旨:
- ケルセチンはP糖蛋白質を阻害する。従って、P糖蛋白質基質として知られるβ遮断薬タリノロールとの相互作用を臨床で検証した。10名の健常者をタリノロール単独投与・ケルセチン単回投与+タリノロール・ケルセチン短期反復投与+タリノロール3群に分け、クロスオーバーで実施した。0~48時間のタリノロールの血中濃度時間曲線下面積(AUC)は、3186.0, 2468.3, 2527.7 ng h/mLであり、最大血中濃度(Cmax)は、309.7, 212.0, 280.6 ng/mLであった。従って、ケルセチンはタリノロールの吸収を阻害した。