ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

慢性絞扼性神経損傷が誘発したラットの神経障害性疼痛に対する、椿葉抽出物・エピカテキン・ルチンの抗侵害受容効果

The Antinociceptive Potential of Camellia japonica Leaf Extract, (−)-Epicatechin, and Rutin against Chronic Constriction Injury-Induced Neuropathic Pain in Rats

要旨:
坐骨神経の結紮で惹起した絞扼性神経損傷のモデルラットを用いる、椿葉抽出物の薬効評価。椿葉抽出物の抗酸化作用と抗炎症作用に着目して、抗侵害受容活性をアロディニア(通常では痛みを感じない非侵害刺激に痛みが生じる感覚異常)で評価した。Von Freyフィラメント試験による点状アロディニア・絵筆と綿を使用した動的アロディニア・コールドプレートを使用する冷感アロディニアの3通りで、椿葉抽出物は良好な抗侵害受容活性を示した。椿葉抽出物の主成分がエピカテキンとルチンであったため、同様の動物実験を行ったところ、両者とも同様の活性を示した。