ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

シスプラチンによる腎尿細管細胞の毒性における、ケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体の保護効果

Protective Effect of Quercetin 3-O-Glucuronide against Cisplatin Cytotoxicity in Renal Tubular Cells

要旨:
ケルセチンとその代謝物(イソケルセチン・ルチン・タマリキセチン・イソラムネチン・ケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体)の腎保護作用を、vitroで評価した。腎尿細管細胞株HK-2およびNRK-52Eに試料フラボノイドを添加して6時間培養し、10~300 μMのシスプラチンを作用させた際の細胞の生存率を比較した。その結果、ケルセチンは保護効果を示さず、ケルセチン-3-O-グルクロン酸抱合体が唯一の有望な代謝物であった。