ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

二重標的のミセル/リポソーム融合システムを介する、線維性腫瘍微小環境リモデリングと化学療法の増強のための、ケルセチンとパクリタキセルの連続送達

Sequential Delivery of Quercetin and Paclitaxel for the Fibrotic Tumor Microenvironment Remodeling and Chemotherapy Potentiation via a Dual-Targeting Hybrid Micelle-in-Liposome System

要旨:
ケルセチンとパクリタキセルを担持した、ミセル/リポソームのハイブリッドシステムを設計した。この新規製剤を静脈注射すると、NGRペプチドの誘導で腫瘍部位に蓄積し、腫瘍微小環境でのマトリクスメタロプロテナーゼ(MMP)に応答してケルセチンとパクリタキセルのミセルを放出した。ケルセチンは間質に保持され、間質線維を著しく下方調節し、癌関連線維芽細胞でのWnt16の発現を阻止した。その結果、間質バリアを減少させ、パクリタキセルの腫瘍部への送達を可能にした。