ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

ルチンはNF-κB/TGF-β1シグナル伝達を調節して、放射線が誘発した肺炎症および肺線維症を軽減する

Quercetin-3-Rutinoside alleviates radiation-induced lung inflammation and fibrosis via regulation of NF-κB/TGF-β1 signaling

著作名:
Savita Verma
Ajaswrata Dutta
Akshu Dahiya
Namita Kalra
出典:
Phytomedicine
2022
99
154004
DOI:
10.1016/j.phymed.2022.154004
キーワード:
マウス
ガンマ線
肺炎症
肺線維症
ルチン
NF-κB
抗炎症作用
動物実験
要旨:
胸部に12 Gyのガンマ線を16日間照射したマウスは、肺炎症と肺線維症が進行した。特にNF-κB・TGF-β1・Smad3・ICAM-1・アクアポリン-5・α-平滑筋アクチンの上昇が顕著であった。しかし、予めルチンを投与したマウスでは、肺炎症と肺線維症が抑えられ、ICAM-1・アクアポリン-5・α-平滑筋アクチン・カスパーゼ-3を下方調節した。ルチンはNF-κBの阻害を介して、IL-6・IL-18・IL-1β・TNF-α・TGF-β1の炎症性および線維化促進性サイトカインを抑制し、肺損傷を大幅に軽減した。ルチンはまた、ガンマ線がもたらす活性酸素種とNOの生成を減少して、肺のDNA損傷を最小限にした。