ケルセチン・フラボノイド 論文・文献データベース

抗癌および抗菌活性を発揮する、没食子酸エピガロカテキンとルチンの同時送達ナノシステム

Co-delivery nanosystem of Epigallocatechin Gallate and Rutin for anticancer and antibacterial activities

著作名:
Sarmistha Saha
Deepak G. Prajapati
Poonam Ratrey
Abhijit Mishra
出典:
Journal of Drug Delivery Science and Technology
2022
70
103191
DOI:
10.1016/j.jddst.2022.103191
キーワード:
ルチン
EGCG
ナノロッド
抗癌作用
肺癌
A549
子宮頸癌
HeLa
抗菌作用
大腸菌
黄色ブドウ球菌
要旨:
ルチンと没食子酸エピガロカテキン(EGCG)とをPEG-PCLブロック共重合体のナノカプセルに封じ込めて、新規ナノロッドを設計した。このナノロッドはpH 5.0以下で、24時間で77%のEGCGと62%のルチンを放出した。ヒト由来肺癌細胞株A549およびヒト由来子宮頸癌細胞株HeLaに作用すると、ナノロッドは濃度依存的に細胞内に活性酸素を発生させ、カスパーゼを調節してアポトーシスを誘導した。ナノロッドはまた、大腸菌と黄色ブドウ球菌に抗菌作用を示した。