非アルコール性赤ワイン抽出物とケルセチンは、血中抗酸化ビタミンとカロテノイド濃度に影響を与えることなく、LDL酸化を阻害する
Nonalcoholic Red Wine Extract and Quercetin Inhibit LDL Oxidation without Affecting Plasma Antioxidant Vitamin and Carotenoid Concentrations
- 出典:
- Clinical Chemistry
- 2000
- 46
- 1162–1170
- DOI:
- 10.1093/clinchem/46.8.1162
- 要旨:
- 21名の男性健常者を対象とする、臨床研究。全員がプラセボを服用する。2週間後に赤ワイン抽出物 vs. ケルセチンの2群にランダムに分け2週間の摂取期間を設けた。赤ワイン群はプラセボ飲料+抽出物を入れたカプセルを服用し、ケルセチン群はケルセチン30 mgを添加したプラセボ飲料を服用する。よって、厳密には二重盲検と見なせないが、ウォッシュアウトを経た後のクロスオーバーがあるため、プラセボ効果は排除されている。LDLが酸化される過程の誘導期に有意差が見られ、介入は両者ともベースラインと比べ顕著に誘導期を遅くしたが、赤ワイン抽出物 vs. ケルセチン間の差は見られなかった。他のモニタ項目、血中脂質や生化学パラメータに介入効果は見られなかった。