局所脳虚血の動物実験における、ケルセチンの効果とメカニズム: システマティックレビューとメタ解析
Effect and Mechanisms of Quercetin for Experimental Focal Cerebral Ischemia: A Systematic Review and Meta-Analysis
- 出典:
- Oxidative Medicine and Cellular Longevity
- 2022
- 2022
- 9749461
- DOI:
- 10.1155/2022/9749461
- 要旨:
- 局所脳虚血の動物モデルに対するケルセチンの効果を報告した論文の、システマティックレビューおよびメタ解析。各種データベースでヒットした原著論文91件より、vitro実験・局所脳虚血以外のモデル・ケルセチン誘導体の作用・他成分との組合せ・アウトカム指標の不備・統計処理の未実施・データの未記載に該当する77件を除外した、14件を対象とした。メタ解析の結果、12件の試験でケルセチンは対照群と比べて顕著に神経機能スコアを改善し(P<0.05)、梗塞部の体積を減少した(P<0.05)。また2件の試験で、局所脳虚血で高まった血液脳関門(BBB)のバリアを、ケルセチンが有意に軽減した(P<0.05)。