ケルセチンはミトコンドリア膜電位を遮断し、PKBおよびMAPKシグナル伝達を調節して、犬の骨肉腫細胞のアポトーシスを増強する
Quercetin augments apoptosis of canine osteosarcoma cells by disrupting mitochondria membrane potential and regulating PKB and MAPK signal transduction
- 出典:
- Journal of Cellular Biochemistry
- 2019
- 120
- 17449–17458
- DOI:
- 10.1002/jcb.29009
- 要旨:
- 犬由来骨肉腫細胞株D-17およびDSNを用いて、ケルセチンの薬効を評価した。ケルセチンは、骨肉腫細胞の増殖の機会を減少すると共に、アポトーシスを促進した。ケルセチンはまた両方の細胞において、細胞周期・ミトコンドリアの脱分極・活性酸素種レベル・細胞質内のカルシウム濃度を変化させた。メカニズムとして、ケルセチンは各種蛋白質AKT・P70S6K・S6のリン酸化を阻害し、その一方でERK1・ERK2・P38・c-Jun N-末端キナーゼ・P90RSK蛋白質のリン酸化は促進した。