犬の癌予防に化学物質を用いる枠組を支持する証拠
Evidence supporting the conceptual framework of cancer chemoprevention in canines
- 著作名:
- Tamara P. Kondratyuk
- Julie Ann Luiz Adrian
- Brian Wright
- Eun-Jung Park
- Richard B. van Breemen
- Kenneth R. Morris
- John M. Pezzuto
- 出典:
- Scientific Reports
- 2016
- 6
- 26500
- DOI:
- 10.1038/srep26500
- 要旨:
- ポリフェノールを含む犬用のビスケットを作成した。1個当たり、レスベラトロール250 mg、エラグ酸63 mg、ゲニステイン125 mg、クルクミン250 mg、ケルセチン250 mgを含んでいる。一方、これらのポリフェノールを含まないビスケットをプラセボとした。研究の第1フェーズでは、被験犬にプラセボビスケットを1日2回、3週間与え、血液サンプルを採取した。2か月のウォッシュアウト期間を置き、第2フェーズとして、ポリフェノール入りビスケットを1日2回、3週間与え、血液サンプルを採取した。犬の末梢血リンパ球における内因性DNA損傷の程度は、両群間で差が見られなかった。一方、過酸化水素を作用させた際のDNA損傷は、ポリフェノールが顕著に減少させた。また、ポリフェノールは、酸化ストレスに関連する84個の遺伝子のうち11個の発現を変化させた。