ケルセチンおよびケルセチン配糖体を摂取した際の、犬に特有なケルセチンの薬物動態
Oral bioavailability of quercetin from different quercetin glycosides in dogs
- 出典:
- British Journal of Nutrition
- 2010
- 104
- 198–112
- DOI:
- 10.1017/S000711451000053X
- 要旨:
- ビークル犬9匹を用いて、ケルセチンの体内動態を検証した。ケルセチン、イソケルシトリン、ルチンをケルセチン相当で10 mg/kg摂取した際の、血中ケルセチン濃度を比較した。イソケルシトリンを摂取した時が、3種の中で最も大きい最大血中濃度(Cmax)888 nmol/Lを示した。ルチンはケルセチンと比べて吸収に遅れはあるが、体内滞留時間が長いため、相対的なバイオアベイラビリティには大差がない。これは、犬特有の現象である。すなわち、人間や豚やラットとは違い、犬にとってはルチンが効率の良いケルセチン供給源である。